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冬季休業に入ったので、宿を少しでも良くするために、今年は縁側に柿渋を塗ってみました。

柿渋は、昔から日本で使われてきた天然塗料ですが、最近では、合成塗料のほうが安くて手軽に塗れるということもあり、あまり使う人はいなくなっているようです。

ただ、この宿は、古民家を利用していることもあり、日本の文化の良さを伝えるためにも柿渋を使ってみました。

柿渋は、渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して、発酵させ濾過したもので、柿渋液の中に含まれる「柿タンニン」には防水、防腐、防虫効果があるようです。

発酵させたものなので、少し臭いがきついです。

臭いが消えるまでは2週間くらいかかるようですが、営業を再開する頃には、消えているはずです。

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作業前の写真です。

素朴な感じで、これはこれでいいと思いますが、少し落ち着いた感じを出したかったので、古代色(お寺の床などに使われているものです)の柿渋を使いました。

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まずは下地を整えるために、サンドペーパーで表面をこすります。

この作業が結構大変ですが、柿渋を綺麗になじませるには、重要な作業です。

手でやすりがけをするのは、なかなか、大変なので、作業時間を短縮したい人は、電動サンダーを使うのもおすすめです。

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三分の一くらいサンドペーパーをかけたところです。

見た目では、あまり違いがわかりませんが、手で触ってみるとさらさらしています。

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はけで柿渋を塗っていきます(あとで、知りましたが、フローリングのように、面積が多いところを塗る場合は、こて刷毛を使ったほうが、早く、綺麗に作業ができるようです)。

意外と、思っていたよりも、簡単に塗れます。

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三分の一くらい塗ったところです。

簡単とは言いましたが、やはりムラができてしまいました。

作業の後にネットで検索したら、柿渋の塗り方を解説された動画がありましたが、少し手遅れでした。

ただ、ムラがあるのも素人の手作り感があって、これはこれでいいと思います。

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全部塗り終えたところです。

はじめと比べれば、だいぶ落ち着いた雰囲気になりました。

ただ、もう少し色が濃いほうがいいので、この上からもう一度塗ります。

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一度目よりも細かいサンドペーパーをかけて、二度目の柿渋塗りです。

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二度目も全て塗り終えたところです。

ぱっと見は、一度目と変わらないようですが、時間が経つほど、色が濃くなってくるようなので、これから楽しみです。

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一日経ったところです。

光の加減にもよりますが、少し色が濃くなっているような気がします。

最後にこの上に蜜蝋ワックスを塗って仕上げます。

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去年も床のワックス掛けに使用しましたが、今年も全ての床のワックス掛けに使います。

蜜蝋ワックスは、100%天然素材で、身体に悪いものは一切含まれていません。

この宿は、小さいお子さんも利用するので、こういう所にはこだわりがあります。

普通のワックスに比べると、少し高いですが、無垢材のメンテナンスには最適です。

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ワックスは、スポンジにつけて塗りのばしていきます。

無駄なワックスは、ぼろ布でふき取って仕上げます。

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塗った所は、綺麗に光沢が出ています。

自然なものとは言え、ワックスとしての性能は中々のものです。

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三分の二が終わったところです。

塗った所と塗ってない所で光沢に差があるので、わかりやすいです。

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作業が全て終わった所です。

中々、いい仕上がりだと思います。

やはり、ワックスをかけて仕上げると気持ちいいものです。

柿渋は、時間が経てば経つほど、色が濃くなって落ち着いてくるので、これから、その変化を楽しみたいと思います。

縁側は、地味な存在ですが、昔の家屋には無くてはならないものです。

こういう落ち着いた雰囲気の色は、今までなかったので、宿のいいアクセントになったと思います。